パラグアイで過ごす、最後の週末が終わりました。
そんなわけで、先週のうちに、荷物の引き上げは終わっていたんだけど、サン・ベルへ里帰り(?)。金曜日の夕方には学校の同僚が、日曜日にはソニアの家族が、月曜日には学校で子ども達が、お別れ会をしてくれました。
同僚達が計画してくれたのは、近くのホテルでのメリエンダ(軽食会)。ホテルへ出かけると言うので、美容院にまで行って来た上、つけたことのない口紅までしたもんだから、おちょぼ口でしかおやつを食べられないロレンサ(学校のリンピアドーラ=お掃除おばちゃん)に、みんなが大受け。
日曜日は、日本スタイルのアサード、ということで焼肉を試してもらいました。親の敵かと思うほど固いアサード(でも隊員の中にも、もうこれでないと美味しいと思えない、というひともいたりします)を食べ慣れているパラグアージョには、薄切り肉は物足りないのか、はたまた、虎の子の焼肉のタレが辛いのか、どうもあまり人気が出ない…。そんな中、美味い美味い、と、たれもつけずに、焼いたそばから肉を食べてくれるフアン・ラモン。
残っちゃ悪い、と気を使ってくれたんだろうなぁ。思えば、ソニアとフアン・ラモンは、わたしがどんなもの作っても、必ず「美味しい」って言って食べてくれたのでした。…本当に美味しいときには一口ごとに「Qué rico!(ケ・リコ=美味しい)」を連発しながら(あまり口に合わないときは「美味しいね」って言った後、無口になってひたすら食べる。笑)。
そしていよいよ学校でのお別れ会。子ども達からたくさんの手紙(とか落書きとか)をもらって、代表の子が手紙を読んでくれたりすると、やっぱりちょっとじんとします。だけどこの週末、いちばん泣き虫だったのはソニア。「じょーこは今日でもうサン・ベルからいなくなります。日本の家族のところへ帰るんです。」って子ども達に説明しながら、もう目がうるうるしている。そんなの見るとこっちもつられてしまいます。
だけど、校長代理として、しっかり者のソニアは、わたしが市長さんにあいさつに行くついでに、ちゃっかり「空港まで、同僚みんなで見送りに行きたいんだけどお金が無くて…」と、バスを出してもらう話までつけてました。「恥ずかしくって顔が赤くなった。」って言ってたけど、そうでもなかったよ、ソニア…(笑)。
部屋も、全部きれいにしてから出るつもりだったけど、掃除は自分がするからいい、とソニアが言うので、大体のところで後はお任せしてきちゃいました。
夜、イタグアのママのところでみんなとおしゃべりしていたら、ソニアからのメール。
「フアン・ラモンがまだ帰らないから一人ぼっち。あなたの部屋を見ては泣いてます。なんだか、「ただ今」っていう声が聞こえてくるみたい。」
わたしにとって帰国は、お別れでもあるけど、やっぱり「帰る」ことなんだよね。帰りたくない気持ちも確かにあるけど、帰りたい気持ちだって同じくらいある。
やっぱりソニアの方が、わたしの何倍もさびしいんだろうなぁ。