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ぱらぐる ~パラグアイぐるっと生活~

ぱらぐるフィナーレ!!

アスンシオン-サンパウロ2時間、乗り継ぎ2時間、サンパウロ-N.Y.10時間、乗り継ぎ2時間半、N.Y.-成田13時間という長い長い旅ではありましたが、なんとなんと、天候不順にも合わず、搭乗予定便が予定時刻より早く飛んでしまったということもなく(普通はそれが当たり前)、順調に日本に到着しました。

ただいま、日本!!
そして、家族、友人、ブログを見てくださっていたみなさん、どうもありがとうございました!!

アスンシオン出発の際には、同期隊員をはじめ、本当にたくさんの隊員や、調整員さんなどの事務所スタッフの方が見送りに来てくださっていて、感無量でした。配属先のJ.H.ペスタロッシ小学校の同僚も、ほぼ全員揃って来てくれていたのですが(ソニアが恥を忍んで市長さんに交渉した結果。…だけど、「じょーこの見送りのためのバス代」という費用を、一体どういう名目の予算から算出したんだろう、というのは多少気になるところです…)、こんな隊員、かつていたんだろうか…(_ _;
本当は、泣かずにお別れしたかったけれど、顔見るなりソニアが、「Mi princesa(ミ・プリンセサ=わたしのお姫様)」なんて呼ぶもんだから、やっぱりわんわん泣いちゃったよ(笑)。
だけど、そのまま涙、涙にならないのは、やっぱりパラグアイ人らしいところだなぁ、という気がします。なんだかんだ、冗談っぽいことを話しては、あはは、って笑って、「それじゃまたね。」って別れて来られたのがせめてもの救い。
ただ、日本に着いたら「夜中でもいいから電話しろ」って言われたんだけど、実はまだかけてないんだよね。だって、公衆電話からかけたら、つながった、と思った瞬間に切れてしまって、それでカードが10度数減ったんだもん…。話なんかしたらいくらかかるかわからん・・・

日本モードへの移行は、思ったよりはスムーズです。時差ぼけもあまりないみたい。ま、帰りの機中、よく寝たからなぁ。サン・パウロ-N.Y.間なんて、機内食2回とも食べ損ねちゃったよ。

…そう言えば今日の研修で会った、同じく群馬から派遣されていたYちゃんが、「機中2泊くらいしたの?」なんて冗談交じりに言ってたけど、よく考えたら、20日の夕方乗って22日の午後到着、ということは、この帰国の旅は0泊3日の強行日程…。老体にはきついです…(ちなみにM様は任地の村で、「40歳おめでとう!!」という盛大なお祭りをしていただいたそうです。…そうかぁ、みそじーずから、そろそろよそじーずも結成しなくちゃいけなくなるなぁ)。
# by yokoenpara | 2009-03-23 19:24

送別会続き

パラグアイで過ごす、最後の週末が終わりました。

そんなわけで、先週のうちに、荷物の引き上げは終わっていたんだけど、サン・ベルへ里帰り(?)。金曜日の夕方には学校の同僚が、日曜日にはソニアの家族が、月曜日には学校で子ども達が、お別れ会をしてくれました。

同僚達が計画してくれたのは、近くのホテルでのメリエンダ(軽食会)。ホテルへ出かけると言うので、美容院にまで行って来た上、つけたことのない口紅までしたもんだから、おちょぼ口でしかおやつを食べられないロレンサ(学校のリンピアドーラ=お掃除おばちゃん)に、みんなが大受け。
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日曜日は、日本スタイルのアサード、ということで焼肉を試してもらいました。親の敵かと思うほど固いアサード(でも隊員の中にも、もうこれでないと美味しいと思えない、というひともいたりします)を食べ慣れているパラグアージョには、薄切り肉は物足りないのか、はたまた、虎の子の焼肉のタレが辛いのか、どうもあまり人気が出ない…。そんな中、美味い美味い、と、たれもつけずに、焼いたそばから肉を食べてくれるフアン・ラモン。
残っちゃ悪い、と気を使ってくれたんだろうなぁ。思えば、ソニアとフアン・ラモンは、わたしがどんなもの作っても、必ず「美味しい」って言って食べてくれたのでした。…本当に美味しいときには一口ごとに「Qué rico!(ケ・リコ=美味しい)」を連発しながら(あまり口に合わないときは「美味しいね」って言った後、無口になってひたすら食べる。笑)。
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そしていよいよ学校でのお別れ会。子ども達からたくさんの手紙(とか落書きとか)をもらって、代表の子が手紙を読んでくれたりすると、やっぱりちょっとじんとします。だけどこの週末、いちばん泣き虫だったのはソニア。「じょーこは今日でもうサン・ベルからいなくなります。日本の家族のところへ帰るんです。」って子ども達に説明しながら、もう目がうるうるしている。そんなの見るとこっちもつられてしまいます。
だけど、校長代理として、しっかり者のソニアは、わたしが市長さんにあいさつに行くついでに、ちゃっかり「空港まで、同僚みんなで見送りに行きたいんだけどお金が無くて…」と、バスを出してもらう話までつけてました。「恥ずかしくって顔が赤くなった。」って言ってたけど、そうでもなかったよ、ソニア…(笑)。
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部屋も、全部きれいにしてから出るつもりだったけど、掃除は自分がするからいい、とソニアが言うので、大体のところで後はお任せしてきちゃいました。
夜、イタグアのママのところでみんなとおしゃべりしていたら、ソニアからのメール。
「フアン・ラモンがまだ帰らないから一人ぼっち。あなたの部屋を見ては泣いてます。なんだか、「ただ今」っていう声が聞こえてくるみたい。」

わたしにとって帰国は、お別れでもあるけど、やっぱり「帰る」ことなんだよね。帰りたくない気持ちも確かにあるけど、帰りたい気持ちだって同じくらいある。
やっぱりソニアの方が、わたしの何倍もさびしいんだろうなぁ。
# by yokoenpara | 2009-03-18 06:01

EXPO JAPON

というのを実施しました。
これは、直接わたしの仕事と関係ないのですが、ちょうど現職で参加してるし、ということで、現在の赴任先と籍を置いてある学校との交流事業を持ちかけてもらって相談したところ、日本の学校でも快く引き受けていただけたので実施できた絵画交流の成果。市役所のホールを借りて、日本から送られて来た絵画や書道作品を2日間に渡って展示して、全校の生徒に見てもらいました。
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絵をかいたり工作をしたりなんていう授業は、ほぼ無いに等しいのがパラグアイの現実。細かく描きこまれた手のデッサン、友だちが楽器を吹いている様子、動物愛護ポスターなどに、ため息をつきながら見入っている子ども達。先生方や保護者にも、「一体どうやって描きかたを覚えるんだ。」と聞かれましたが、そう思うと改めて、日本の小学生ってすごいですね(笑)。

どこまでも他力本願ですが、おかげさまで良い仕事納めになったな、と自負している次第。青年海外協力隊って、本当に、色んな意味での「協力」で成立してるんだなぁ。

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お手伝いに来てもらって、折り紙教室も実施できました。
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厳密には日本のものではないのかもしれませんが、漢字も大人気。「signo(シグノ=記号)」とか「dibujo(ディブホ=絵)」とか言われますが。
# by yokoenpara | 2009-03-07 23:30

蟻に咬まれる。

やられました。パラグアイ生活、ラスト3週間になって、とうとう、アリに咬まれました。

最初は、ちくちくしてただけなんです。何かな~、と思って気にしてたら、ソニアが、「オルミーガだ。」と言うので見てみたら、座っていた椅子の背のところを、1、2mmしかないくらいの小さいアリがうじゃうじゃと行進中。ちくちく感はしばらく続いたけど、外見はなんともなかったから、気のせいか、とも思ったのですが、翌朝かゆみとともに目覚め、触ってみたらでこぼこ…。「何か出来てる?」と見てもらったらこの有様。
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アリに咬まれた痕は、なかなか消えないのだそうです。一生残る、と言われたひともいれば、帰国して半年ほどで消えた、という説もあり。「お風呂にちゃんと浸かって、新陳代謝がよくなれば消えるんじゃないか。」という某看護隊員の説明だと合点が行くかな。ま、残ったところで、今更困るようなお年頃でもないけど、やっぱり多少見苦しい感は否めず…(もとより、あまりお見せしたいものでもないですが)

余談ですが、アリに咬まれるのと蜂に刺されるのには、同種の危険性があるとか。いわゆるアナフィラキシーショックという症状。隊員の1人に、養蜂をやっていて、これが出てしまったというひとがいる。事務所で、医療費請求手続きをしていた彼が担当調整員さんに、「そんなきれいごとみたいに書いてないで、もらしたこととか、調整員にパンツ下ろしてお尻見られたこととかも書かなきゃ、事の重大さが伝わらない。」と指摘されていて、こっちはかなり受けていたんだけど、曰く、「冗談じゃ無いんだよ。ちょっと行って見たらひっくり返って寝てる。さぼってんじゃねぇ、と思って近づいたら白目剥いて泡吹いてるから、慌ててパンツ引き摺り下ろして注射したんだから。」だって…。一度これが出てしまうと、2度目は本当に死亡の危険性があると聞きます。アリも、わかんないけど気をつけるに越したことはないよね、という注意を受けていたのが印象的。
…ま、こんな咬み跡くらいで済めば御の字か。

さらに余談になりますが、わたしは、「蚊にくわれる」という表現を、ごく日常的に使っているのですが、パラグアイで、色んな隊員と話してみて初めて、「蚊に咬まれた」という言い方の方が圧倒的に多いことに気づきました。…考えてみると不思議な話なんですよ。「食う」なんて、他の場面で言ったことがないのに、蚊に関してだけは「くう」。
地域的な言葉の使い方の習慣か、とも思うけど、KTC時代に、何だったか、ちょっと残念だか悔しいだかしたことがあって、「くそぉ~。」と言ったら、あるひとに「クソだなんて、何て言葉遣いしてるのさ。」とたしなめられたことがありました(_ _;…ということなので、丁寧にしゃべっているつもりでも、他人が聞いたらびっくりするようなボキャブラリーって、案外使ってるものなのかもしれません。人前に立つ仕事をしてる以上、これは気をつけないといけないな、ね、M様。
# by yokoenpara | 2009-03-07 23:25

ちょっとじんとした言葉

新学期が始まりました。いよいよ最後のご奉仕です。

と言いたいところなのですが、去年の様子を見ていると、新年度の登録が全部済んで落ち着くのは結局1ヶ月近く経ってからだったし、こちらもあちこちへあいさつ回りだとか何やらで、学校に行ける日はあまりありません。1年生はまだ算数なんて始めないし、2、3年生で新しいことをやろうにも、1度や2度の授業では、残念ながら先生がそれを引き継いでくれる可能性はかなり低いので、生徒が混乱するだけだろうし。4、5、6年生だけ、復習テストみたいなのして終わりかな~、というところです。

いよいよなら、授業はやらずに終わってもいいかな、と思っていた今日。今年6年生に進級した男の子が、職員室を通り過ぎながら、こんなことを聞いてきました。
「プロフェ、ぼく達はいつプロフェと勉強するの?火曜日?」

火曜日というのは、去年の5年生の授業日。それを覚えていて、今年もまた、毎週火曜日に、わたしが授業をすると思ってくれているのかなぁ、と思ったらちょっとじんときちゃいました。

そう言えば、意識していなかったけど、ずいぶんこんな言葉をかけられていたなぁ、と思い出しました。「プロフェ、うちのクラスにはいつ来るの?」、「プロフェの授業のテストはいつ?」、「プロフェ、来週の水曜日だよね。」…

いつも、待っててくれてありがとねー。
# by yokoenpara | 2009-03-02 07:39